面接官教育こそ採用成功のカギ

interviewer training
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面接官次第で採用は変わる

採用選考中の応募者から、「面接を受けて志望度が下がった」という声を耳にしたことはありませんか?

採用の場において、面接官は合否を決めるだけの評価者ではありません。応募者にとっては“会社の顔”そのものであり、その印象は企業イメージに直結します。もし、応募者が面接官に不安や不信を感じれば「この会社は大丈夫かな」と思い、逆に面接を通して安心感を得られれば「ここで働きたい」という入社意欲が高まります。

つまり面接は、面接官が応募者を見極めると同時に、応募者に対して自社を魅力付けする機会でもあるのです。

採用の成功は、求人広告の文言や媒体選び以上に、面接官がその場でどう振る舞うかにかかっています。
つまり、面接官教育は採用力を高めるための欠かせない投資なのです。

採用面接で起こりがちな失敗

しかし実際には、多くの企業が面接に問題を抱えています。

・面接官によって基準がバラバラで、質問の内容や合否判断に一貫性がない
・そもそも、面接官自身が採用したい人物像をよく分かっていない
・内定出しは多いものの、応募者からの内定辞退が多発している

こうした失敗は決して珍しくなく、結果としてミスマッチによる早期離職を招いてしまいます。

さらに忘れてはならないのが、応募者は面接官を“会社の代表”として見ているという点です。実際に「面接官の印象が悪いから辞退した」という声は少なからず存在します。

転職が当たり前となった今、属人的なやり方に頼った面接を続けていては、人材獲得競争に勝ち抜くことはできません。

面接官に求められる2つのスキル

では、面接官に必要なスキルとは何でしょうか。

セレクションアンドバリエーションでは、「見極めのスキル」と「魅力づけのスキル」の2つが必要不可欠だと考えています。

見極めのスキル

見極めのスキルは、応募者の本質を捉える力です。
語られた言葉をそのまま受け取るのではなく、一貫性・具体性・応用可能性の3つの観点で確認していきます。

一貫性:職務経歴や他の回答と矛盾していないか
具体性:数字や実績を用いて事実ベースで説明できているか
応用可能性:経験を分析し、次に活かす行動へつなげているか

魅力づけのスキル

一方、魅力づけのスキルは、応募者を惹きつける力を指します。
応募者に「この会社で働きたい」と思ってもらうためには、面接官が応募者に対して安心感を与え、自社の強みを伝え、相互理解を深めていくことが欠かせません。

安心感の醸成:リラックスして本来の力を出せる雰囲気づくり
自社の強み発信:応募者の志向に合わせた具体的な情報提供
相互理解の促進:疑問や不安を解消し、フィット感を確認

面接官が2つを発揮してはじめて、応募者を正しく見極め、惹きつける面接を実現できるのです。

採用成功のために欠かせない「再現性」

問題は、この2つのスキルをどう育て、安定して発揮できるようにするかです。

属人的な経験やセンスに任せていては、再現性のある採用は実現できません。

だからこそ、面接官教育が重要です。
評価基準を統一し、質問例や深掘りの仕方を学び、応募者を惹きつける話術を習得する。
こうした仕組みを整えることで「誰が面接しても同じレベルの採用力」を維持できるようになります。
これは単なる人事部の施策にとどまらず、会社全体の採用競争力を底上げするために必要不可欠な取組みです。

セレクションアンドバリエーションでは、単発研修から本質的な採用面接設計まで幅広くご支援しています。
既存人材の活躍状況をもとに採用要件を具体化したり、面接質問や評価シートを整備したり、実務に直結するサポートを行っています。

「自社の採用面接の進め方について客観的な意見を聞いてみたい」「教育の一部を体験してみたい」と思われた方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

現在の取組みの良い点をしっかりと引き継ぎながら、より良い採用面接の実現に向けて、一緒に改善のヒントを見つけていきましょう。

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