「教育を見直したいと思っていても、日々の業務が忙しくつい昨年と同じ内容を実施してしまう」
「研修は実施しているが、身につけたスキルが役立っている気がしない」
新入社員の教育について、こうした悩みは多く聞かれます。
しかし、1年目の教育が不十分だと、その後の人材育成や人材定着に問題が生じてしまいます。
本記事では、新入社員教育の効果を高めるためのポイントを整理し、1年目に育てるべき能力とその考え方をご紹介します。
まず、1年目の教育で目指すべき状態を明確にする

新入社員が育っていないと感じられる場合、それは教育全体が場当たり的になっていることが少なくありません。
例えば、最初にビジネスマナー研修を行い、その後フォロー研修も実施する。
また、一定のタイミングで別の研修を行う。
こうした施策は一見すると充実しているように見えますが、各施策がばらばらに実施されているだけでは、会社として何を育てたいのかが曖昧になり、人材育成の効果は高まりにくくなります。
そのため、まず必要なのは、教育を通じてどのような状態を目指したいのかを明確にすることです。
新入社員に対しては、まず1年目で社会人としての基礎を固め、組織の中で周囲と連携しながら動ける状態を目指す。
そして、2年目以降に業務へ習熟し、成果創出を期待していく。
このような流れで育成を行うと効果的です。
そのために、1年目の教育では「社会人化」と「組織人化」の実現を目指すことが重要です。
「社会人化」を実現するための教育

1年目の前半でまず目指すべきなのは、「社会人化」です。
「社会人化」とは、ビジネスパーソンとして働くための土台となる意識や行動を身につけた状態を指します。
新入社員に対して、まずは「仕事を任せても最低限安心できる状態」をつくることが重要です。
社会人化で育てたい内容は、主に次の2つです。
社会人としての基本的なマインドを身につける
まず必要なのは、「社会人になる」とはどういうことかを理解することです。
学生との違いを理解し、仕事には責任が伴うこと、自分の行動が周囲や組織に影響を与えることを認識する必要があります。
コミュニケーションの方法を身につける
仕事は一人で完結するものではないため、周囲のメンバーや上司に対して、適切なタイミングで報告・連絡・相談を行うことが重要です。
特に新入社員のうちは、分からないことを抱え込まずに相談することや、進捗や困りごとを早めに共有することが求められます。
こうした基本が身についてはじめて、新入社員は周囲と連携しながら仕事を進められるようになります。
社会人化を実現するためには、社会人としての意識づけと、日々の仕事を進めるための基本動作を身につける研修が有効です。
ビジネスマインド研修
社会人としてのマインドセットを整え、高いプロ意識とメンタルコントロール方法を学ぶ研修です。
新入社員が社会人としての土台づくりを行ううえで有効です。
コミュニケーション研修
報告・連絡・相談の基本や、自分の意見を相手に分かりやすく伝える方法を学ぶ研修です。
周囲と連携しながら仕事を進めるための基礎を身につけるうえで有効です。
「組織人化」を実現するための教育
社会人としての基礎ができても、それだけでは組織の中で十分に価値を発揮することはできません。次に必要なのが、「組織人化」です。
「組織人化」とは、与えられた業務をこなすだけでなく、自分の役割を理解し、チームや組織の成果につながる行動が取れる状態を指します。1年目の後半では、この組織人化を目指すことが重要です。
組織人化で育てたい内容は、主に次の2つです。
チームで働くために必要な意識を身につける
新入社員のうちは、まずは与えられた仕事をこなすことに意識が向きがちです。
しかし、組織で働く以上、自分の作業だけ終わればよいというわけではありません。
自分の仕事がチーム全体の成果とどのようにつながっているのかを理解し、周囲との関係の中で仕事を進める意識が必要です。
問題を整理し、施策を考える力を身につける
組織の中で仕事を進めるためには、問題を整理し、何を優先して対応すべきかを考える力が必要です。
そのためには、論点を分解し、必要な情報を見極めながら筋道立てて判断を行うことが求められます。
こうした力が身につくことで、周囲と議論しながら、より適切に仕事を進められるようになります。
組織人化を実現するためには、以下の研修を実施するが効果的です。
チームワーク研修
自分の役割を理解し、チーム全体で成果を出すために周囲と協力して仕事を進める方法を学ぶ研修です。
組織の一員として働くための基礎を身につけるうえで有効です。
ロジカルシンキング研修
問題を整理し、論点を明確にしながら、筋道立てて考える力を学ぶ研修です。
チームの課題解決に向けて、適切な判断を行う力を身につけるうえで有効です。
まとめ
教育を実施する際は、まずは教育を通じてどのような状態を目指したいのかを明確にすることが重要です。
そのうえで、新卒1年目では「社会人化」と「組織人化」を実現し、2年目以降に成果を生み出せる土台づくりを行いましょう。
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