全体賃金プロット分析とは、以下のようなグラフを作成することをいいます。
横軸に年齢を置き、縦軸には給与額を設定します。グラフに示された点のひとつひとつが、一人の従業員をあらわしています。
このような分析を行う理由は二つあります。
第一の理由は、年功昇給の有無の確認です。あなたの会社ができたばかりでない限り、おそらくこのようなグラフをつくると、右肩上がりに点が散らばることでしょう。 その右肩上がりの程度を確認することで、実際にあなたの会社で年功が存在しているのか、どの程度年功的なのかがわかります。そのことによって、人事評価制度を改革する目的の裏付けがとれるようになります。
第二の理由は、管理職と非管理職の間の給与差を確認するためです。どんな会社であっても、管理職と非管理職との間には給与の差があります。それがどの金額に位置しているのか、ということがこのグラフから読み取れます。例えばサンプルのグラフでいえば、450,000円がその水準になります。このことによって、報酬制度設計時の基準とすべき金額がわかるようになります。