階層別賃金プロット分析とは、以下のようなグラフを作成することをいいます。
横軸は役職などの現在使っている等級を用います。縦軸は給与額です。そして、各等級にいる従業員の最高給与額と平均給与額、最低給与額をグラフ上に示しています。
このような分析を行う理由は、それぞれの等級の最高額と最低額との比較をすることで、給与の逆転現象を確認できるからです。
サンプルでいえば、一般社員の中で主任よりも高い給与をもらっていたり、係長よりも低い給与額の課長がいたりすることがわかります。人事評価制度改革の目的として、優秀な管理職を増やしたい、という目的を掲げていたとしても、もし給与の幅がこのままだったら、一般社員はわざわざ主任になりたいとは思わないでしょう。 また係長より安い給与の課長が頑張ろうと思えるわけがありません。
そのため、人事評価制度改革の目的を踏まえ、優秀な管理職を増やそうと思うのであれば、報酬制度をそれにふさわしく変更しなければいけない、ということがわかります。