従業員動態分析とは、以下のようなグラフを作成することをいいます。
縦軸は年齢、横軸は人数を示しています。このグラフを作成する理由は、ポスト不足/ポスト過多が生じる可能性を把握するためです。
このサンプルグラフでいえば、現在は51~55歳と、31~35歳の層が多く、逆に40代が比較的少ないので、管理職が高齢化している可能性が読み取れます。そのため、若手の抜擢などを考えなければいけないということになります。
しかし5年後には51~55歳は56歳以上になっています。だとすれば、今から彼らをどのように処遇するのかを考えておいた方がいいでしょう。
さらにその先の10年後を見ると、現在の31~35歳が41~45歳になっています。この頃には彼らの中で、ポストについている人とそうでない人との差がはっきりしているでしょう。だとすれば、管理職でない人の処遇をどのようにするか、考えておかなければいけないことがわかります。
現在良かれと思って作った仕組みが、従業員が年をとることで、使えない仕組みになってしまうことすらあります。そのことを予測しておくためにも、従業員動態分析を行わなければいけません。