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ナレッジ

人事制度設計の知識詳細

評価制度設計

5-9.評価ランクの決定

行動評価は最終的に給与改定につなげることになります。 そのためには何段階かの評価ランク(SからDまでなど)を決定しなくてはいけません。

 

一般的な評価手法の場合、以下のような評語決定をします。
(1)評価指標ごとに点数をつける
(2)全指標の平均点数を計算する
(3)平均点数にあわせて評価ランクを決定する

 

例えば以下のような方法です。

評価ランクの決定

この例の場合、3が平均評価で、点数が増えれば高い評価、点数が減れば低い評価、ということでもあります。これを給与改定マトリクスに連動させるための評価ランクへの翻訳を、以下のように設定します。

 

S:4.5以上
A:3.5~4.5未満
B:2.5~3.5未満
C:1.5~2.5未満
D:1.5未満

 

この例だと平均点3.2は評価ランクBとなります。しかしこのような手法には大きな問題があります。

 

それは、それぞれの指標についての点数が、印象で決定してしまう、ということです。たとえ面談を行ったとしても、このような評価方法を用いた場合、印象で評価が決まってしまうことを避けられません。 行動評価ではあくまでも行動評価指標一覧に定めた定義に沿って評価を行います。

 

そこで次のような評価方法を紹介します。

 

各評価指標毎の評価を行う際に、1~5の点数について、以下のような評価点数についての基準を設定しましょう。

 

5:上位レベルの要求を満たしている
4:期待よりも高いレベルで行動している
3:適切に行動している
2:行動が不十分な場合がある
1:要求レベルを下回る

 

このような基準を設けることで、評価の納得性が高まることになります。