変化する環境に対応し、継続的に発展するための 人事マネジメント改革
設立1950年代創業
従業員600名
売上−
提供サービス人事制度設計
実施期間18ヶ月
プロジェクトのきっかけ
特定の自動車部品の製造技術を持ち、自動車業界の成長にあわせて発展。
さらに新規事業の拡大に伴って事業部制へと移行した。
また、自動車部品事業においても、アメリカを中心に拠点を拡大し、グローバルな品質基準への対応を進めてきた。
そのため、従来までの年功重視の人事制度から、グローバル対応も可能な人事制度への変更が求められるようになった。
その一方で、地域に根差して発展してきた社風とのバランスをとることも求められた。
セレクションアンドバリエーションに依頼を決定された理由は、グローバル先進対応と日本でのローカル対応の双方を実現できる点にあった。
目的
「既存事業を維持・拡大しながら、グローバル展開を進める」ことがプロジェクトのゴールとして定められた。
そのために採用及び退職という外部労働市場との関わりを前提に、内部労働市場における「職務遂行」「成果創出」「成果実現」「役割設定」のフローに基づき変革の方向性を整理した。
課題
- 現行制度は20xx年に改定している。自動車関連以外にも、xxx事業やxxx事業も独立させて、今年度から事業部制にしたため、それぞれにあわせた人事制度が必要。
- 現在は業績は好調であるが、今後はさらなるグローバル展開を見据えている。
- 職種ごとに業務内容が大きく異なるため、制度は職種ごとに作りたい。特に製造部門。
- 個人プレーが評価される時代があったが、今はチームプレーを重視している。
- 今後は再雇用対象者も多くなるため、再雇用制度も構築したい。
上記のような課題を踏まえつつ「人材の成長を下支えする人事制度を構築する」ことを目指してプロジェクトを推進。
プロジェクトにおいてはまず概要設計としてのグランドデザインを定め、その後詳細設計を進めた。
なお、等級制度および評価制度構築時点で、制度の試行を開始し、より迅速な定着を図ることとした。
実際に構築した制度のポイント
制度構築に際しては、まず求める人材像を具体化した。
その上で、以下のような点に注力した制度を設計。
- 一人一人の従業員の成長を実現するための人材像をもとに、行動等級・行動評価(コンピテンシー)の仕組みを採用
- 行動等級と職責等級を併用したダブルラダーの仕組みを採用し、若年抜擢及び再チャレンジ、報酬水準の調整を実現
- 特色のある事業部については専用の制度を設計し、従業員と組織の成長を促進
※より詳細な制度内容については、守秘義務に基づき公開しておりません。
特筆すべき課題や解決策の特徴
「若年層のモチベーションの向上」
若年層抜擢の仕組みや、生産にかかる直接部門・企画管理系の間接部門それぞれの人材・キャリアニーズに対応した仕組みの導入による公平な制度設計により、若年層のモチベーションを向上。
離職を回避して優秀な人材を確保し、従業員の成長を促進。
「事業拡大とグローバル展開に向けた事業部制への対応」
メインの自動車備品以外に、異なる複数の事業部のニーズに合わせた個別対応を実施。
事業部固有の求める人材像をもとにした制度設計により、従業員と組織の成長を促進。