外から来た経営者に待ち受ける現実
PEやVCが投資先に送り込むCEOやCOO、CFO。
彼らは、いわば「変革の切り札」として登場します。
でも、実際に現場に入ってみると…最初の数ヶ月はとにかく大変です。
既存の幹部からは「外様」扱いされるし、従業員からは「また上から何か言ってきた」と冷ややかな目で見られる。
投資家からは「早く数字を出してくれ」とプレッシャー。
そうなると、本人がどれだけ優秀でも、だんだん孤立してしまうんです。
孤立の怖さ
孤立したCXOは、意思決定をしても現場に響きません。
会議で「これをやろう」と言っても、実際には動かない。
一方で投資家からは「なぜ数字が動かないのか」と追及される。
本人の力不足ではなく、経営の意思が現場に届く“翻訳機能”が欠けているだけなんです。
経営企画じゃカバーできない領域
PEやVCのバリューアップ担当は、財務や事業戦略にはめちゃくちゃ強いです。
資金繰りを改善したり、事業ポートフォリオを組み替えたり。そういう場面では心強い。
でも、
「この財務KPIを、誰が、どんな行動で動かすのか?」
「その意思決定を現場にどう伝えるのか?」
ここは経営企画の得意分野ではありません。
だからこそ、人事コンサルタントが必要になります。
人事コンサルタントが横にいると何が違うか
セレクションアンドバリエーションでは、人事制度の設計だけでなく、送り込まれたCXOの“伴走役”をしています。
やっていることは、たとえば――
- 経営の数字を人材の動きに翻訳する
ARRやEBITDAといった財務KPIを、人材KPIに置き換えて、職務記述書(JD)にまで落とし込む。
→「この数字は、誰が、どのタイミングで、どう改善するのか」が一目でわかるようにします。 - コミュニケーション経路を整える
CEOから現場へのメッセージをどう届けるか、現場の声をどう経営に戻すか。
→“声の通り道”を設計します。 - 会議体と報酬制度をチューニングする
会議が単なる報告会にならないように、KPIと報酬をリンクさせる。
→やるべきことが数字と報酬でつながる仕組みを作ります。 - カルチャーを根づかせる仕掛け
タウンホールミーティングやQuick Winを仕込み、「動いたら成果が出る」という手応えを演出します。
こうして“孤立したヒーロー”が、“チームで戦うリーダー”になっていくわけです。
実際のケースから
たとえばある再生局面の会社。
新任CFOが着任したけれど、現場はなかなか動かず、数字も改善しない。
そこで我々が入って、
- CFOの財務KPIを部門ごとのJDに翻訳
- 月次の会議体を立ち上げ、数字と行動を連動
- 報酬制度を調整して、改善した部門にインセンティブを設計
- 全社タウンホールでCFOの意図を共有
その結果、半年で主要KPIが改善し、従業員のエンゲージメントも向上しました。
「財務の話を人と組織に翻訳する役割」があるだけで、これだけ成果が変わるんです。
投資家にとっての意味
PEやVCが求めているのは、
- 短期のスピード(数字をすぐに動かす)
- 中期の持続性(属人化を防ぎ、仕組みで回る状態)
人事コンサルタントが伴走することで、この両方を満たすことができます。
送り込んだCXOを孤立させず、チームで動かせる状態にする。
数字と行動をリンクさせ、投資家にとっても安心できる「人的資本のROI」を示せる。
これが、財務や経営企画ではなく、人事コンサルタントが横にいることの意味なんです。
まとめ
投資先に送り込まれるCXOが孤立してしまう。
これは決して珍しいことではなく、多くの投資先で起きている現実です。
だからこそ、人事コンサルタントが伴走し、経営の意思を現場に翻訳し、組織を動かす仕組みを整えることが欠かせません。
投資成功の裏側には、必ず「人と組織をつなぐ仕組み」があります。
セレクションアンドバリエーションは、東京・大阪に限らず全国でそうした支援を行い、送り込まれたCXOの力を最大化します。
「人で伸ばし、仕組みで守る」。
この考え方を共有できるPE/VCの皆さまと、一緒に投資成功をつくっていきたいと思います。

