急成長ベンチャーにおける人材のばらつきとローパフォーマー問題を、行動変容支援を組み込んだ研修・制度整備により解決し、組織基盤を強化
設立2010年代半ば
従業員約100名
売上数十億円規模
提供サービス論理的思考力強化研修(ロジカルシンキング)、行動変容を促すナッジメール®による継続支援、組織マネジメント改善コンサルティング
実施期間断続的に1年間
プロジェクトのきっかけ
ベンチャー企業は成長スピードが速い一方で、採用した人材の実力や働き方にばらつきが出やすい傾向があります。
特に創業期には、即戦力を期待して雇用したものの、実際には業務遂行の基準やスピード感が揃わず、組織としての足並みが乱れることがあります。
同社でも社員数が急拡大する中で、チームによって成果の差が大きく、業務品質の安定化に課題が見えていました。
その中で、社員一人ひとりが論理的に課題を捉え、主体的に行動できるような基盤作りが求められ、弊社にご相談をいただきました。
弊社が提供する「短時間集中型研修」「ナッジメールによる習慣化支援」が、成長過程の企業にとって効果的である点をご評価いただき、人事コンサルタントとしての採用につながりました。
目的
本プロジェクトの目的は、急成長を支える「人材基盤の安定化」にありました。社員数が増えるにつれて不可避的に生じる“人材のばらつき”を是正し、組織としての共通言語と行動基準を整備することが狙いです。
具体的には以下を目指しました。
・課題を論理的に整理し、原因と解決策を見極められる思考力を育成すること
・部署や役割に関わらず、一定の水準で業務を遂行できる行動様式を浸透させること
・成果が安定的に出せる組織文化を形成し、次の成長ステージ(上場準備)に備えること
課題
クライアントからのご相談時、以下のような課題が認識されていました。
・人材のばらつき
創業初期からの社員、途中で加わったメンバー、経験の浅い新入社員など、多様な層が混在し、業務遂行力に大きな差が見られた。
・ローパフォーマー問題
採用時には見抜けなかった能力不足や責任感の希薄さが、入社後に顕在化。チーム全体の士気や効率に影響を与えていた。
・急成長期のマネジメント負担
社員数が急速に増加する中で、マネジメントが一人ひとりの課題に対応しきれず、組織的な仕組みの必要性が高まっていた。
・共通基準の不在
「何を良しとするのか」「どのレベルで仕事を仕上げるのか」という共通の尺度がなく、成果物の品質やスピードが安定しなかった。
実際に構築した制度のポイント
同社における支援の中心は、急成長期における「人材のばらつき」や「ローパフォーマー問題」に対応するための思考と行動の基盤整備でした。
具体的には、ロジカルシンキング研修を導入し、社員が共通のフレームワークで課題を整理し、解決策を導けるようにしました。
単なる研修にとどまらず、ナッジメール®による事前・事後フォローを仕組み化することで、学びを日常業務に持続的に浸透させた点が特徴です。
また、ディスカッションやロールプレイなど、社員が相互に学び合うワーク形式を積極的に採用し、急拡大する組織でも「共通言語」を持って議論できる環境を整えました。
他のコンサルティング会社との大きな違いは、「制度や仕組みを作るだけ」で終わらせず、社員の実際の行動変容までを設計に含めた点です。
特にIT・AI教育業界のように、若手中心かつ技術志向の社員が多い組織においては、行動の習慣化を重視するアプローチが効果的でした。
特筆すべき課題や解決策の特徴
「急成長中のベンチャー企業では、必ず“人材のばらつき”が課題になります。雇用して初めて見えてくるローパフォーマー問題にどう対応するかは、経営陣や人事部門にとって大きな悩みです。我々が強調したいのは、“制度設計だけでは社員の行動は変わらない”ということ。現場の社員が自ら行動を変え、組織として共通言語を持つことが成長の基盤になります。これから同じような課題を抱える企業様にも、仕組みと行動の両面からアプローチすることを強くお勧めします。