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インタビュー

人事制度改革によって社員の意識が変わる。チームの成長が支える、技術の継承と新たな知見の先にある未来

株式会社エイデック様
(読売テレビグループ)

読売テレビ(以下ytv)のグループ会社として、同局が放送する番組のCG・テロップ・フリップ・データ放送・字幕放送・解説放送の制作から、WEBサイトや映像コンテンツの制作までを行う株式会社エイデック。
2019年末からセレクションアンドバリエーションの協力を得て、アルバイト・パートナー社員(※)の人事制度改革に取り組んだ。
新たな制度構築にあたっての過程や現状について、取締役の川田佳邦氏、経営推進部の小島澄人氏に話を聞いた。
※パートナー社員…職務内容や範囲を限定した社員

制度の改革で社員の意識が変わった

——まずは今回のアルバイト、パートナー社員に対しての制度改革を進めるに至ったきっかけや当時どのような課題を抱えていたのかを教えていただけますか?

小島氏:

2020年の派遣法改正で「同一労働同一賃金」が掲げられていました。その対応として弊社でも制度改革の必要性を検討し始めたことがそもそものきっかけです。
当時、派遣社員が社内に30人近くいましたが、今後どのような人材ポートフォリオにするべきかが明確になっていないという課題がありました。

——当時は等級の定義をどうするか、役割や昇格の仕組みをどう変えるかを整理している段階でした。 その中で、派遣社員やアルバイトの育成の重要性を踏まえて、人材確保・働き方の多様化といった課題に対応していきました。 制度変更後、パートナー社員の方に変化は見受けられますか?

川田氏:

まだ運用してから時間が経っていなくて、過程の段階と捉えています。
ただ、皆さん、気持ちの面でリセットしている様子は見て取れます。“アルバイトの延長”ではなく、ひとりひとりが意識を高く持ってマインドセットして仕事に向き合っているのは大きいと思います。

仲間意識がチームとしての成長につながる

——正社員の方も、パートナー社員の役割が変わったことによる変化を感じているのでしょうか?

小島氏:

パートナー社員の人数自体が少なく、部署によってはいないこともあります。いまの段階でパートナー社員になったのは、8名です。
ですので、これから実態に合わせて人材ポートフォリオの在り方を注視していくことになるでしょう。
パートナー社員という新しい仲間が増えていけば、協力しようという意識やチームワークが増していくことにも期待しています。

——この制度設計を当社にご依頼していただいた理由はありますか?

小島氏:

2017年から正社員の制度改革も担当してもらっていますし、制度の一貫性を保てることもあり、今回もお願いしました。

——2019年末に制度改革をご提案してから2020年の夏に制度が固まるまで、当時を振り返って、苦労した点はございますか?

川田氏:

パートナー社員の役割をどう整理するかが課題でしたが、彼らの役割を明確に定義づけできたことは大きかったです。
困った点としては正社員側の認識ですね。どういう風にパートナー社員と向き合っていくか。ここはまだまだ課題はあります。

技術の継承と新たな知見の先に未来がある

——今後、エイデックとしてどういう方向を目指していくか、お聞かせ下さい。

小島氏:

組織としては、職務権限の委譲を進めていかないといけないと考えています。各自で裁量できる力を持ってもらいたいからです。そうした能力を育成するにはどういう人を採用するかも問われます。それは本業そのものから出る課題とは違います。
例えば、採用のバリエーションを増やしていく必要があります。そういう意味でも、今回のパートナー社員の制度改革は1つ目の課題としてクリアできたと思っています。

川田氏:

これまではytvの中に入り込んでの仕事がメインでした。でも、いまは切り離されてオペレート業務はエイデックに任されています。となると、ytvにおけるオペレート業務の知見が段々と乏しくなる危険性はあります。
逆にいえば、エイデックで積み上げていく知見が、ytvグループの知見になっていくのです。だから、単なるオペレートチームでいいわけではなくなります。自分たちがこの分野の最新の知見を貯めていくシステムを作る必要がある。
ytvの仕事だけをやっているとテレビ的な、レガシー的な仕事だけに偏ります。オペレーターを育てる意味ではいいのですが、新たなオペレーションシステムを考える上では成長しない。そこは昨年作成した中期経営計画で、従来の仕事だけでなく、新しいものを取り入れる活動に切り替えていこう、と方向づけました。
テレビにはない外部の知見を得ることで、ytvグループに還元していくためです。売り上げは二の次ですね。

——仰るように、新しい知見を取り入れていく姿勢はまさにビジネスで求められていることだと思います。 実際、小島さんとは4年ほど仕事をご一緒させて頂いていますが、弊社からご案内した様々なセミナーにも参加され、新しいことを吸収する方だと思いますし、ご自身が新たなロールモデルになっているのではないでしょうか?

小島氏:

自分で「はい」と答えるのもなんですが(笑)。そういった人材を採用していく必要があると思っています。
2017年4月に、御社と最初にご挨拶させてもらった際、会社の自己紹介で「会社内にロールモデルがいない」話をしていたのですが、それに通じる話かなと思います。

——それでは、最後に弊社への感想やご要望がありましたらお聞かせください。

川田氏:

非常に多岐にわたる分野で対応頂いたと思っています。一番ありがたいのは対応が早いことです。
そこは一番重要だと思うので、今後もサポート頂ければ幸いです。

小島氏:

人事コンサルタントの先生というと、学者肌の方が多い。でもセレクションアンドバリエーションさんはそれだけでなくて、こまかい部分まで会社規模や事情に則した形でケアしてくれることに感謝しています。

——ありがとうございます。今後もスピード感をもって、均一的なサービスの提供ではなく企業様に適した課題解決や規模感に合うご提案・制度の運用支援に務めたいと思います。今後も一緒に走っていくパートナーとしてよろしくお願いいたします。

※所属・肩書等は 取材当時のものを記載しております。

企業名
株式会社エイデック
発足
1999年3月
資本金
1,000万円
社員数
事業内容
テレビ放送のCG・テロップ・フリップ・データ放送・字幕の制作 / WEBサイト・デジタルコンテンツの制作
今回ご提供したサービス
組織・人事制度設計
サービスに関するお問い合わせ
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