等級は、人事評価制度の柱となる最も重要な要素です。人事評価制度をつくろうとしてよく間違えるのは、この等級制度を軽んじることです。
例えば、あなたの会社に部長と次長と課長がいます。 そのことについて疑問を持ったことはあるでしょうか。 なぜ部長と課長の間に次長がいるのでしょう。そもそも部長と課長とで、何が違うのでしょう。 部長や課長という役職すら疑ってかかることが、人事評価制度をしっかりとしたぶれないものにするのです。
そこで、そもそも人事マネジメントの原則を示します。 その原則にしたがって等級を設計すれば、ぶれることのないしっかりとした人事評価制度ができあがります。人事マネジメントの原則に則るなら、社内に必要な等級の階層は実は3つしかありません。また、これらの階層の職務も簡単に定義ができます。
人事評価制度における柱となる等級制度を設計するとき、自分の会社でこれらの職務がどのように分担されているのかを考える必要があります。