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ナレッジ

人事制度設計の知識詳細

等級制度設計

3-8.職務等級の定義

ハイブリッド型人事評価制度におけるもう一つの等級基準が職務等級です。

 

職務等級とは、ポストに与えられた職務の責任の大きさを測定し、測定結果に応じて給与を決定するための基準として運用します。ハイブリッド型の人事評価制度では、職務給を決定する根拠として運用します。

 

職能と行動の違いがわかりにくいように、職務と役職の違いもわかりにくい場合があります。職務等級とはアメリカで適用されてきた仕組みで、最初に仕事(≒役職)があり、そこに人をあてはめる考え方です。

 

一方、日本での役職とは仕事というよりは社内外に向けての身分を示すことの方が多いのです。ただの営業社員だけれども、名刺に課長と書いていないと顧客が会ってくれないから、という理由だけで、営業担当課長、という役職を付与されることもあります。また、今まで課長だった彼は、次は役職をあげなければいけないから次長にしよう、というような判断もされます。

 

職務等級を導入したら、例えば営業担当課長という役職は与えても、行動等級は低位のままで、職務等級はなし、ということになるでしょう。次長ポストの責任がはっきりしていなければ、肩書は次長だけれども、課長と同じ職務等級のまま、ということになるかもしれません。